ショッピングクレジットとクレジットカードの違いは?加盟店・消費者の視点で比較
公開日:2025/06/30

店舗を運営している方のなかには、支払方法の選択肢を増やすためにショッピングクレジットの導入を検討している方もいるのではないでしょうか。
ショッピングクレジットやクレジットカードなどの決済手段は、販売促進の手段のひとつとして有効です。ただし、両者は仕組みや利用シーンなどが異なります。
本記事では、ショッピングクレジットとクレジットカードの違い、加盟店・消費者から見たメリット・デメリットを解説します。
ショッピングクレジット・クレジットカードは分割払いができる決済手段
ショッピングクレジットとクレジットカードは、どちらも商品やサービスを一括で購入することが難しい場合に、分割払いができる手段です。加盟店・消費者の双方にメリットがあります。
加盟店 |
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消費者 |
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日本のキャッシュレス決済比率は年々上昇しており、2023年には39.3%と過去最高を更新しました※。
ショッピングクレジットやクレジットカードのようにキャッシュレスで支払える手段を導入することは、顧客の利便性・満足度や他店との競争力を高めるうえで重要です。
- ※出典:経済産業省「2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました」
ショッピングクレジットとは
ショッピングクレジットとは、消費者が商品やサービスを購入する際、クレジット会社が消費者に代わって購入代金を立て替え払いする仕組みのことで、「個別方式の信用購入あっせん」とも呼ばれます。
ショッピングクレジットの一般的な仕組みは、以下のとおりです。
- 消費者が加盟店でショッピングクレジットに申込む
- クレジット会社が審査を経て契約
- クレジット会社が加盟店に利用代金を一括で支払う
- 消費者がクレジット会社に分割で返済する
ショッピングクレジットの仕組みを詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事「ショッピングクレジット(ローン)とは?メリット・デメリットや導入までの流れを解説」
クレジットカードとは
クレジットカードとは、消費者の信用をもとに発行されるカードです。消費者がクレジットカードを利用すると、クレジット会社が消費者に代わって利用代金を立て替え払いする仕組みで、「包括方式の信用購入あっせん」とも呼ばれます。
クレジットカードの一般的な仕組みは、以下のとおりです。
- 消費者がクレジットカードの発行を申込む
- クレジット会社が審査を行う
- クレジットカードが発行される
- 消費者が加盟店でクレジットカードを利用する
- クレジット会社が加盟店に利用代金を一括で支払う
- 消費者がクレジット会社に返済する
ショッピングクレジットとクレジットカードの違い
ショッピングクレジットとクレジットカードは、どちらも分割払いができる点では共通していますが、仕組みや支払方法などに違いがあります。
項目 | ショッピングクレジット | クレジットカード |
---|---|---|
利用範囲 | 特定の店舗や商品・サービス | 幅広い店舗 |
支払方法 | 分割払い・ボーナス払い | 一括払い・分割払い・ボーナス払い・リボ払いなど |
最大支払回数 | クレジットカードと比べて長期(60回や84回など) | 24~36回程度 |
支払方法の変更 | できない | できる |
手数料 | 分割払いに対する手数料 | 分割払いやリボ払いに対する手数料 |
審査 | 購入ごとに審査を受ける | クレジットカードの発行時に審査を受ける |
ショッピングクレジットは、長期の支払いに対応しており、エステや医療、家電製品、家具、自動車、楽器の購入など、高額な商品・サービスを分割払いやボーナス払いで購入する場合に適した決済手段です。
いっぽう、クレジットカードは、事前に発行することで繰り返し利用できる決済手段で、普段の買い物や月額サービスの利用料など、比較的少額の支払いに適しており、一括払いや分割払いなど支払方法の選択肢が多くあります。
【加盟店】ショッピングクレジットのメリット・デメリット

ショッピングクレジットの導入による加盟店側の主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット |
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デメリット |
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ショッピングクレジットは買い物ごとに顧客とクレジット会社が契約する仕組みのため、クレジットカードがなくても支払いが可能です。クレジットカードを持っている場合も、カードの利用可能枠とは別の枠で支払えます。
したがって、クレジットカードの利用可能枠が足りない、あるいはクレジットカードを持っていない顧客にも販売を促進しやすくなります。
また、クレジットカードと比べて加盟店手数料が比較的低く、コストの削減を図れる点もメリットのひとつです。
ただし、ショッピングクレジットでは、クレジットカードと比べて商品やサービスの購入に時間がかかる可能性があります。決済時の審査が不要なクレジットカードとは異なり、買い物のたびに審査を受ける必要があるためです。
また、顧客が審査を通過しなかった場合、販売機会を逃す可能性がある点も留意しておきましょう。
【消費者】ショッピングクレジットのメリット・デメリット
ショッピングクレジットを利用する消費者にとっての主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット |
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デメリット |
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ショッピングクレジットを利用するメリットは、一括での支払いが難しい場合に、クレジットカードが使えなくても購入を諦めなくてよい点です。
また、ショッピングクレジットは、クレジットカードと比べてより長期の支払回数に対応しているケースが多い傾向があるため、無理のない返済がしやすくなります。
さらに、ショッピングクレジットで購入した商品・サービスの代金のみを立て替えてもらう仕組みのため、欲しいと思ったときに買うことができます。
デメリットは、購入のたびに手続き・審査が必要となる点です。審査は数分で終わることもありますが、クレジット会社によっては時間がかかるケースもあります。
また、幅広い店舗で使えるクレジットカードに対し、ショッピングクレジットは特定の店舗や商品・サービスでのみ利用できます。また、利用限度額を気にせずに高額商品やサービスでも買えてしまうため使い過ぎる可能性があります。
【加盟店】クレジットカードのメリット・デメリット
次に、クレジットカードの導入による加盟店側のメリット・デメリットを紹介します。
メリット |
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デメリット |
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クレジットカードは決済時の申込みや審査が不要なため、顧客が商品・サービスを購入する際の手続きに手間がかかりません。そのため、顧客を待たせることなく、スムーズな販売が可能です。
また、比較的高額な商品やサービスに向いているショッピングクレジットに対し、数百円~数千円程度の少額決済に対応しやすい傾向があります。
クレジットカードのポイント制度やキャンペーンを販売促進に活用することで、顧客の購入意欲が高まったり、リピートしやすくなったりする効果が期待できる点もメリットです。
いっぽうで、クレジットカードのデメリットは、ショッピングクレジットと比べて加盟店手数料が高い場合がある点です。
また、クレジットカードの利用可能枠が足りないと、顧客が購入を断念し、販売機会を逃す可能性があります。
【消費者】クレジットカードのメリット・デメリット
クレジットカードを利用する消費者側の主なメリット・デメリットは、以下のとおりです。
メリット |
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デメリット |
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クレジットカードは、商品やサービスの購入時に審査結果を待つ時間が発生しないため、すぐに支払いたい場合に役立ちます。また、クレジットカード払いによるポイントが貯まる点もメリットのひとつです。
さらに、クレジットカードでは、分割払いやボーナス払いに加えて一括払いやリボ払いも選択できます。クレジットカードによっては、購入時に一括払いを選択していても、あとから分割払いやリボ払いに変更できる場合があり、支払いの柔軟性が高い傾向があります。
いっぽう、デメリットは、ショッピングクレジットと比べて手数料が高い傾向がある点です。
また、あらかじめ設定された利用可能枠の範囲でのみ支払えるため、高額な商品・サービスの購入時に対応できない可能性があります。
なお、割賦枠(分割払いやリボ払いなど、1回払い以外で利用できる利用可能枠)は、カード全体の利用可能枠の内枠として設定されていることが一般的です。そのため、カードの利用状況によっては希望の支払方法を選択できない場合があります。
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まとめ
ショッピングクレジットとクレジットカードは、どちらも分割払いができる手段のひとつです。
クレジットカードは、事前にカード会社の審査を通過しているため、利用可能枠の範囲ですぐに支払いが可能です。
いっぽう、ショッピングクレジットは買い物のたびに審査を受ける必要がありますが、クレジットカードがない、あるいは利用可能枠が足りない顧客も利用できる可能性があります。また、長期の支払いに対応しており、高額商品・サービスの購入に向いています。
機会損失を防ぎ、売上を伸ばすために、ショッピングクレジットの導入を検討しましょう。
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- ※加盟店審査の結果、ご契約いただけない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
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